昨日、草津の湖岸に住むたくさんの猫を一人で避妊・去勢手術しておられるボランティアの方から次のような相談を受けました。
「草津の湖岸で猫たちに餌をあげていたら、大津市にお住まいの方が通りかかり、『湖岸で捨て猫を2匹見つけ、あんまり人なつこいのでなんとか保護したいんですが、家では猫を飼うことができないので・・・』と相談を受けました。どうしたらいいでしょうか。」
私たちは、その猫を保護すべきかどうか悩みました。
一つ目の理由は、今当団体のシェルターもそのボランティアさんのところも別の場所で保護した猫たちでいっぱいで、これ以上保護することができないこと。
二つ目の理由は、捨て猫は人なつこく見えても、保護した先の環境になれるかどうかがわからないことです。
しかし、今回はたまたま一時的に預かってもいいという方がおられたので、もしどうしてもその猫が新しい環境になれないようなら先のボランティアの方が引き取るということでその猫たちを保護しました。
幸い、この猫たちは捨てられて間がないのか大変人なつこく、誰が触っても抱き上げてもとてもおとなしくしていました。
獣医さんで診察してもらい、血液検査とワクチンを受けた上で一時預かりのボランティアさんのところへ連れて行きました。
野良猫は保護するべきか?
これはいつも私たちの頭を悩ませる大きな問題です。餌をあげている場所ではすり寄ってくる、人なつこく見える猫が、シェルターに連れてきたとたんすみっこにうずくまって出てこようとしない、他の猫たちや人間となかよくなれない、そういったケースはよく見られます。
猫が小さいほど新しい環境に慣れやすいのですが、生後3ヶ月を過ぎるとだんだん難しくなります。また、猫の性格によっても慣れやすい猫、慣れにくい猫がいます。
かと言って、外の寒いところにいる猫たちが自分の足元にすり寄ってきたとき、そのまま置いて帰るというのはなかなかつらいものです。
今回のように、猫たちが人なつこかったケースはいいのですが、つれて帰ったけどやはり元の場所にもどさざるを得なかったというケースも数多くあります。
しかし、一つだけ確かに言えることは、「安易に猫を捨てないでほしい」ということです。
猫を捨てる人の多くは、「誰かが拾ってくれるだろう」「ここなら生きていけるだろう」「保健所で殺されるよりはましだろう」などと勝手な憶測で猫たちを湖岸や公園に置いていきます。
残念ながら、ほとんどの猫たちはこの環境で生きながらえることができません。
捨てられた多くの子猫が飢えたり、病気になったり、カラスなどの鳥に殺されたりと、悲惨な最期を遂げています。
今は餌をもらい、元気に生きている猫たちも、本来なら暖かい家で飼われていたかもしれません。
私たちは、なんとか湖岸にこれ以上捨て猫が増えないよう、呼びかけていきたいと考えています。
まずは小さな一歩ですが、彦根や草津の湖岸から、「ここに猫を捨てないで!」ということをうったえていきたいと思います。









